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iOSアプリ開発に最適な言語は?Androidアプリwebアプリもそれぞれ解説

2023/12/15
2022/11/13
iOSアプリ開発に最適な言語は?Androidアプリwebアプリもそれぞれ解説

スマホアプリの開発を発注する際に、開発する言語について知っておくことは重要です。なぜなら、使用する言語によって、開発のスピードやコストが大きく変わってくるからです。さらに、開発に使用される言語は、完成後のアプリの性能やリリース後のメンテナンスやカスタマイズのしやすさにも関わってきます。

では、 iOSアプリを開発するのに最適な言語は何でしょうか。Androidアプリを開発する場合は?

一つの言語で同時にiOSとAndroidを開発する方法は?

この記事では、

  • そもそもアプリにはどんな種類があるのか

  • それぞれのアプリ開発に適した言語

  • 開発言語の選定で考慮すべきこと

このようなテーマで初心者の方にもわかりやすく解説していきます。アプリ開発準備の前段階として参考にしていただければ幸いです。

 

 

アプリの種類を整理しよう

アプリの種類を整理しよう

まず、一言で「アプリ」といっても「アプリ」にはいくつかの種類があります。

ここで、アプリの種類を整理しておきましょう。

 

ネイティブアプリ(スマホアプリ・パソコンアプリ)

ネイティブアプリとは、スマートフォン(以下スマホ)やパソコンのプラットフォームに特化して開発されたアプリケーションのことです。スマホやPCにインストールして使います。

スマホやパソコンの「プラットフォーム」とは簡単にいうと、アプリが動く環境、つまりOS(基本ソフト)のことです。

一般的に使われているOSは大きく分けて5種類あります。

  • Windows(世界中の7割のパソコンや一部のスマホ)

  • macOS(Apple社のパソコン、Mac全般)

  • iOS(iPhone、 iPad)

  • Android(Apple製品以外のスマホ、タブレットのほとんど)

  • Linux(サーバーなど)

基本的にネイティブアプリはそれぞれのOSでしか動きません。

たとえば、iPhone用に開発されたネイティブアプリはAndroidの携帯電話では動きません。iPhone用に開発されたアプリは、iOS上(ネイティブ環境)でのみ動作するようにプログラミングされています。

ネイティブアプリを開発するには、それぞれのプラットフォーム専用の言語で開発する必要があります。iPhoneとAndroid端末、どちらのプラットフォームでもアプリをリリースしたい場合、開発に2倍の人件費と工数がかかります。

さらに、ネイティブアプリはリリースのための審査がOSごとに必要になります。

関連記事:【初心者向け】ネイティブアプリとは?webアプリと比較したメリットは?

 

Webアプリ

Webアプリとは、Safari(サファリ)やGoogle Chrome(グーグルクローム)などのブラウザソフト(Webサイトを閲覧するためのソフト)上で動作するアプリケーションのことです。

たとえば、「Facebook」や「Youtube」、「クックパッド」や「食べログ」はWebアプリの代表的な例です。

Webアプリは、スマホやPC、端末を選ばずに利用でき、端末にインストールしなくてもすぐに使えるのが特徴です。また、開発は一つのプロジェクトで完了し、多くのユーザーにリーチできます。

また、リリースのために審査は必要ありません。

しかし、動作がネット環境に依存するため、インターネットがない場所や回線状況の悪い場所では使用できません。

 

ハイブリッドアプリ

ハイブリッドアプリとは、ネイティブアプリの要素とWebアプリの要素を融合させたアプリのことです。

基本的にWebアプリ開発の技術を用いて、iPhoneやAndroid携帯のネイティブ環境でも動くように開発します。

ハイブリッドアプリ開発は、一つの開発でiPhoneとAndroidへ同時にリリースできるため、開発エンジニアが最小限ですみます。その結果、コストや時間の大幅な短縮が行えるため、多くの企業で利用されています。

例えば、上記の「クックパッド」や「食べログ」は元々はWebアプリとして登場しましたが、のちにハイブッドアプリとして、iPhoneやAndroidのプラットフォームでもリリースされています。

普段よく使われる、「Gmail」や「Twitter」や「Instagram」などのアプリもハイブリッドアプリです。

ただ、ハイブリッドアプリはネイティブアプリに比べて動作が遅く、機能にも制限があります。また、ネット環境が無いと使えません。

 

 

iOS(iPhone)アプリ開発に使用される言語

iOS(iPhone)アプリ開発に使用される言語

では、次にiOSアプリ開発に使われる言語について解説します。

iPhoneの性能を発揮し、高機能のアプリを作るには、 iOS専用の言語を使ってネイティブアプリ開発をすることが最適解です。

iOSアプリ開発に使用されるプログラミング言語は以下の2つです。

  • Swift

  • Objective-C

 

Swift

Swift(スウィフト)は主にiPhoneやiPad、Macのアプリを開発するための言語です。Apple社が2014年に発表したオープンソースのプログラミング言語で、無料で使うことができます。

Swiftはコードが読みやすく書きやすい「モダンな」言語で、動作も早いという特徴があります。

 

Objective-C

Objective-C(オブジェクティブシー)はSwift以前に、アップル製品の開発のために用いられていた言語です。

C言語をベースに作られた言語で、豊富なライブラリがあり、開発にはとても便利な言語です。しかし、コードの記述が複雑で難しく、初心者には習得が困難な言語とされています。この欠点を解消するために登場したのが、文法がシンプルでわかりやすく動作も早いSwiftです。今ではほとんどのiPhoneアプリの開発には、Swiftが用いられています。

Objective-Cは今でもサポートされています。

 

 

Androidアプリ開発に使用される言語

Androidアプリ開発に使用される言語

次にAndroidアプリ開発に用いられる言語に注目しましょう。Android(アンドロイド)とはGoogle社が開発したスマートフォンやタブレット端末向けのOSです。

Androidアプリ開発で使用される言語は主に以下の2つです。

  • Java

  • Kotlin

 

Java

Java(ジャバ)は Androidアプリ開発でよく使用されている言語です。

Javaは世界で最もポピュラーなプログラミング言語といわれています。JavaはOSへの依存度が低く、複数のOSで使えるのが特徴です。

Javaは「オブジェクト指向言語」、つまり、小さなパーツを組み合わせて開発していく言語であるため、大規模開発によく用いられます。JavaはAndroidアプリ開発以外にも、システム開発、家電製品、NASAの火星探査ロボにまで幅広く汎用的に利用されています。セキュリティの高さも信頼されており、銀行や金融関係のシステムにも利用されています。

関連記事:Javaエンジニアはなぜ不足しているのか?

 

Kotlin

Kotlin(コトリン)は2011年に登場した比較的あたらしい言語です。Kotlinとは簡単にいうとJavaを進化させた言語で、2017年からAndroidアプリ開発言語として公式にサポートされています。

KotlinもJavaと同じオブジェクト指向言語ですが、Javaよりも簡単にコードが書けるため、近年Androidアプリ開発でよく用いられています。

 

 

Webアプリ開発に使用される言語(フロントエンド)

Webアプリ開発に使用される言語(フロントエンド)

Webアプリには、わたしたちユーザーが画面で見る部分(フロントエンド)と、データのやりとりなどを行う見えない部分(バックエンド)の2つの部分に分かれます。

まず、画面に内容を表示させるのに必要な「フロントエンド」に用いられる言語から見ていきましょう。

 

HTML 

HTML(エイチ・ティー・エム・エル)とは、「HyperText Markup Language」の略称です。HTMLは厳密に言うと「プログラミング言語」ではなく、文字や画像を表示させたり、文字にリンクをつけることができる「マークアップ言語」です。

例えば、「テキストのこの部分は【タイトル】、この部分は【見出し】である」などWeb上の文章を構造化する役割を担います。

 

CSS

CSS(シー・エス・エス)は、「Cascading Style Sheets」の略称です。CSSもプログラミング言語ではなく、HTMLで表示させる文字の見た目や装飾を行う「スタイルシート言語」です。

たとえば、CSSを記述して、文字に色をつけたり、文字を枠で囲ったり、ボタンをつけたりできます。

 

JavaScript

JavaScript(ジャバスクリプト)は、HTMLとCSSを関連づけて、Webサイトに動きをつけられるプログラミング言語です。JavaScriptを使って、画像を拡大表示したり、入力フォームを設置したりすることができます。

わたしたちが普段見ているWebサイトの裏側では JavaScriptが動いています。

 

 

Webアプリ開発に使用される言語(バックエンド)

Webアプリ開発に使用される言語(バックエンド)

Webアプリを開発するためには、サーバやデータベースなど、ユーザーから見えない部分の開発を行う必要があります。この見えない部分を「バックエンド」といいます。バックエンドの構築には、以下の言語がよく用いられます。

  • Java

  • Python

  • PHP

  • Ruby

  • JavaScript

 

Java

JavaはAndroidアプリ開発にも用いられますが、汎用性が高いためWebアプリの開発にも用いられます。

Javaはライブラリやフレームワーク(枠組み)が充実しています。世界中の開発者の間で知見が広範囲にシェアされているため、Javaは動作も安定しバグも生じにくく、大企業のシステム開発でもよく用いられています。

 

Python

Python(パイソン)は、文法がわかりやすく、読み書きしやすい言語です。AI(人工知能)の開発によく用いられます。

学習者に人気の高い言語で、バックエンドの開発でも用いられます。

関連記事:プログラミング言語の中でPythonが人気の理由とは?

 

PHP

PHP(ピー・エイチ・ピー)は、Webアプリに特化した言語です。PHPは多くのWeb開発現場で使用されています。コードの記述が簡易で初心者にも学びやすい言語であるため、人気の高い言語です。

世界中のブログサイトで使われているCMSのWordPressはPHPで書かれています。

 

Ruby

Ruby(ルビー)は日本人が開発したことで有名な言語です。Rubyは主にWebアプリ開発に使用され、Ruby on Rails(ルビーオンレイルズ)というフレームワークを利用してアプリがスピーディに開発できるのが特徴です。

「クックパッド」や「食べログ」など、Rubyを使って開発されています。

 

JavaScript

JavaScriptは主にフロントエンド開発に使用される言語ですが、Node.jsという実行環境が登場してからバックエンド開発でも利用できるようになりました。

通常はフロントエンドとバックエンドで別々の言語を使うため、対応できるエンジニアをそれぞれ確保しなければなりません。しかし、JavaScriptを採用すれば、フロントエンドとバックエンドと同じエンジニアで対応できるというメリットがあります。

 

 

ハイブリッドアプリ開発に使用される開発環境

ハイブリッドアプリ開発に使用される開発環境

基本的にモバイルアプリの開発は、iOSとAndroidのそれぞれに対して、ネイティブアプリを開発した方が動作が安定し、機能も制限なく実装できます。しかし、コストがかかり、リリースまでの時間もかかります。

この問題を解決するために登場したのが、マルチプラットフォームで動くハイブリッドアプリです。

iPhone、Android携帯、さらにはwebアプリまで同時に開発ができるため、開発工数もコストも下がり、スピーディに開発が行えます。

代表的なマルチプラットフォーム開発環境には以下のものが挙げられます。

  • ReactNative(JavaScript)

  • Flutter(Dart)

  • Xamarin(C#)

  • Unity(C#)

 

ReactNative(JavaScript)

ReactNative(リアクトネイティブ)はプログラミング言語の名称ではなく、Facebook(meta)社が提供するJavaScriptのフレームワークです。ReactNativeを使って開発することで、Android・iOS向けのアプリを一つの言語を書くだけで同時に作成できます。

ReactNativeは処理速度も比較的早く、世界の有名企業でも利用されています。

ReactNativeの選択は、webエンジニアでアプリ開発ができるというメリットがあります。

関連記事:React Nativeとは?アプリ開発でReact Nativeを選択する理由

 

Flutter(Dart)

Flutter(フラッター)もプログラミング言語ではなく、Google社が開発した無料で使えるオープンソースのフレームワークです。同じくGoogle社が開発したDart(ダート)というプログラミング言語を使って開発します。

0からソースコードを書いて開発するのではなく、できあがったパーツを組み合わせて作っていくため、効率的にアプリ開発できるのがFlutterの特徴です。

Flutterでは iOSやAndroidのハイブリッドアプリだけでなくwebアプリやデスクトップ向けのアプリへの変換も可能です。

FlutterはReactNativeより新しい技術で、ここ数年注目を集めているクロスプラットフォームです。

 

Xamarin(C#)

Xamarin(ザマリン)は、Microsoft社が提供するプラットフォームです。Windows上でiOSやAndroidやMac OSのアプリを開発することができます。使用する言語はC#です。C#はC言語をわかりやすく改良して作られたプログラミング言語です。

ただ、Microsoft社のXamarinのサポートは2024年5月1日で終了することが発表されています。

 

Unity(C#)

Unity(ユニティ)は主に 2Dと3Dゲーム開発に利用されるクロスプラットフォームです。UnityでもC#が言語として使用されます。

Unityは一般的にゲーム以外のハイブリッドアプリ開発には向いていません。

 

 

アプリ開発言語の選定で考慮すべきこと

アプリ開発言語の選定で考慮すべきこと

ここまで、アプリ開発に使われる言語について見てきました。

開発言語の選択は、完成したアプリの動作、開発コスト、採用エンジニアのリソース、リリース後の保守のしやすさに大きく関わってきます。

アプリ開発の言語を選定する際に考慮すべき要素をいくつか取り上げてみましょう。

 

AndroidとiOSのどちらかで良いのか

まず、開発するアプリはAndroidとiOSのどちらかで良いのか、それとも両方のプラットフォームでリリースしたいのかという条件を考えます。

AndroidかiOS、どちらか一つのプラットフォームで良いのであれば話は単純で、AndroidのみならKotlin、iOSのみならSwift1択になるでしょう。

 

AndroidとiOSの両方で同時に開発したい

しかし、恐らくほとんどのケースでアプリ開発と言えば、自ずとAndroidとiOSの両方の市場へのリリースとなるでしょう。

もし開発予算が十分に出せるなら、ネイティブアプリをそれぞれ開発するのがおすすめです。Android、iOSそれぞれ専用の言語で開発した方が、端末のネイティブ機能を最大限に活用でき、動作も早く、OSのアップデートにもすぐに対応できるからです。

しかし、予算の少ないスタートアップ企業や中小企業の場合、ReactNativeやflutterでハイブリッドアプリを開発するのが最善の選択になるでしょう。少ない工数やエンジニアで開発を行え、一つの言語で運用や保守を行えるからです。

 

質をとるかコストをとるか

ハイブリッドアプリはネイティブ言語に変換しながら動かすため、動作が若干遅くなり、ネイティブ端末の機能を活かしたVRやカメラ機能などの活用にも制限があります。細かい機能をつけたい場合、その部分だけネイティブ言語を使ってソースコードを書く必要があります。

しかし、工数とコストを抑えて開発したいのであれば、クロスプラットフォームを採用した開発は賢い選択です。Webアプリのような機能で十分なアプリ、たとえばニュースサイトや、ポータルサイト、店舗アプリ、会員アプリであれば、マルチプラットフォームの作成で十分でしょう。

 

ベンダー選定の要素

自社で開発したいアプリの方向性が定まったなら、最もふさわしい言語で開発できるベンダーを選定しましょう。開発ベンダーが、開発に適した言語に強いかどうかが選定の決め手の一つになります。

ちなみに、弊社RabilooはJavaやPythonに強く、WebアプリではPHP、スマホアプリではReactNativeの開発経験が豊富です。

 

 

まとめ

本記事ではアプリ開発に使用される言語について解説しました。

アプリの種類

  • ネイティブアプリ(スマホアプリ・パソコンアプリ)

  • webアプリ

  • ハイブリッドアプリ

iOSアプリを開発するための言語

  • Swift

  • Objective-C

Androidアプリを開発するための言語

  • Java

  • Kotlin

iOSとAndroidアプリを同時に開発できるクロスプラットフォーム

  • ReactNative(JavaScript)

  • Flutter(Dart)

  • Xamarin(C#)

  • Unity(C#)

webアプリを開発するための言語

  • Java

  • Python

  • PHP

  • Ruby

  • JavaScript

弊社Rabilooは、ReactNativeを使用したクロスプラットフォームによるiOSとAndroidアプリの同時開発を得意としています。

関連記事:【React Native】アプリのパフォーマンスを向上させるには?

弊社はベトナムを拠点としたオフショア開発を提供するため、日本の開発会社の5割〜7割のコストでアプリ開発が可能です。主にスタートアップや中小企業のビジネスパートナーとして、日本市場向けのアプリ開発の成功実績がございます。

コストを抑えたアプリ開発に興味をお持ちの企業様、ぜひお気軽に弊社までご連絡ください。

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