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日本のユーザー企業の大半は、自社にIT開発のリソースを抱えていません。
そのため、一般的にシステム開発は内製ではなく、外部のITベンダーに外注する形で行われています。
システム開発外注には多くのメリットがありますが、同時に計画が甘いと失敗するリスクも潜んでいます。
この記事では、システム外注を行うときのメリット、そしてシステム開発を外注する際の注意点について解説していきたいと思います。
システム開発を外注するメリットは、社内に専門知識を持つエンジニアがいなくても開発が行えるという点です。
もちろん内製したほうが、現場の業務に通じたエンジニアが開発を行うため、スピード感を持って対応することができます。
しかし、多くの中小企業ではそれだけのリソースを抱えることができません。
外注すれば、エンジニアの雇用と教育、必要な知識のアップデート、開発環境の構築などにかかわるコストや労力をかけずにシステム開発が行なえます。
トータルで見ると、外注したほうがコストを安く抑えることができます。
システム開発を専門家に外注することによって、リソースをコア業務に集中させることができます。
システム開発を外注するデメリットは、現場の業務を知らない外部の業者に、自分たちの専門的な課題と要件を明確に伝えるのが非常に難しいということです。
基本的にベンダーは、要求されたことを要求されたとおりに実装していくのが仕事なので、要件定義に不備があると後で取り返しのつかないことになります。
さらに、ベンダー選定も慎重に行っていかなければなりません。
ベンダー選定はお見合い結婚のようなもので、決まってから相性の悪さが露呈しても、簡単には解消できない契約関係に入ることを覚えておかなければなりません。
また、ベンダーにも得意分野と不得手な分野があるので、価格だけで判断してしまうと、実は開発案件に実績がなかったということがあとでわかることもあります。
また、社内システムを外注することで情報漏えいのリスクを背負うというデメリットもあります。
秘密保持契約をしっかり結んで、社内ノウハウが漏れることがないよう対策をしなければなりません。
システム開発外注にはコツがあります。
外注の失敗を未然に防ぐために、以下の4つの点を意識しておきましょう。
仕様を明確にしておく
安すぎる見積もりには気をつける
外注先に全部丸投げしてはいけない
保守・運用までを見据える
システム開発外注が成功する秘訣は、発注する際に「自分たちがどのようなシステムを必要としているか」を明確に外注先に対して伝えることです。
システム開発外注の失敗の原因の多くは、要件定義が明確にできていなかったことに起因していると言っても過言ではありません。
「IT部門」だけでなく、「業務部門」そして「経営者」が一つにまとまって共通のゴールを明確にすることが必要です。
まず自分たちが、どのような機能を必要としているかしっかり理解し、さらに優先順位を定めて「要らないものは追加しない」などの線引ができている必要があります。
予算がオーバーしそうになった場合は、プロジェクトオーナーが経営のために必要な判断を下せるようなプロジェクト体制を整えておくことが極めて肝要です。
▶【プロジェクトオーナー】とは?その役割が機能を果たすためにすべきこと
外注する際に、コストはできるだけ抑えたいところですが、見積り金額ががあまりにも安すぎるところは要注意です。
特にオフショア開発を行う場合はこの点に注意が必要です。
基本的に、システム開発の見積もりはエンジニアの人月単価と工数で計算します。
エンジニアのレベルが高いほど全体的な見積もりも高くなります。
大体の相場から比較して、少し安すぎるところは「安かろう、悪かろう」の可能性が高いため注意が必要です。
発注した後は全部丸投げ、という企業もありますが、それは危険です。
発注者もプロジェクトにかかわり、コミュニケーションを取りながら共に開発工程を進めていくのが大切です。
そうすることでトラブルを未然に防ぎ、万一問題が生じた場合にも迅速な対応が期待できます。
システム完成後の保守・運用を自社内で担当するのか、外注先にサポートしてもらうのかを事前に明確にしておくことも必要です。
外注する場合は要件定義の段階で予算に組み込み、リリース後の運用までもしっかり計画しましょう。
システム開発の下流工程を人件費の安い海外ベンダーにアウトソーシングするという選択肢もあります。
これをオフショア開発といいます。
オフショア開発は開発コストが抑えられことと、豊富なエンジニアリソースが使えるため、多くの日本企業でも導入されています。
日本との取引実績があるオフショア企業を選ぶなら、国内ベンダーと変わらない品質で、さらにコストもしっかり抑えてシステム開発を行なうことができます。
▶【担当者必見】はじめてのオフショア開発の課題と解決策を徹底解説!
オフショア開発を活用する利点は2つあります。
開発費用を抑えられる
エンジニアの確保ができる
システム開発の費用の大半を占めるのがエンジニアの人件費です。
例えばオフショア開発で人気のベトナムやフィリピンでは、日本に比べて約3分の1の単価でシステム開発の予算を組むことができます。
海外のエンジニアは単価は安いものの、日本と比べて技術的な差はありません。優秀なエンジニアをしかも低単価でプロジェクトに入れることができます。
▶【まるわかり】オフショア開発とは?メリットから進め方まで徹底解説!
この記事では、システム開発を外注する際に考えておくべきメリットとデメリットについてみてきました。
システム開発を外注する際に注意すべき点は以下の4つです。
仕様を明確にしておく
安すぎる見積もりには気をつける
外注先に全部丸投げしてはいけない
保守・運用までを見据える
内製で社内システムを開発・運用・メンテナンスを行なうのが理想ですが、IT部門にそこまでのリソースを割けないのが現状です。
外注する際にはコミュニケーションをしっかり取って、プロジェクトの進捗に積極的に関わっていくことが成功の秘訣です。
また、経験を積んだ海外のオフショア開発企業に外注するのも、今の時代にあった選択肢の一つになります。
ラビロー(Rabiloo)はベトナム・ハノイを拠点としてシステム開発を行なうオフショア開発企業です。
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