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「こいつら使えない」とは言わせない!ベトナムオフショアで奮闘するブリッジSEにインタビュー

2023/12/15
2022/03/13
「こいつら使えない」とは言わせない!ベトナムオフショアで奮闘するブリッジSEにインタビュー

オフショア開発プロジェクトは、言語や文化の違うチームをマネジメントしなければなりません。

過去に失敗して、「やっぱりこいつら使えないな」と、オフショアにネガティブなイメージを持っている方もいるかも知れません。

オフショア開発プロジェクトで要となるのが、日本と海外チームの架け橋をするBrSE(ブリッジSE)の存在です。

優秀なブリッジSEは、クライアントの意図を明確に汲み取り、そのニュアンスを正確に現地のエンジニアたちに伝え、報連相の文化を徹底させます。

日本人がBrSEにアサインされることもあれば、日本語を話せる現地のエンジニアがアサインされる場合もあります。

しかし実際のところ、彼らはどんな仕事を行っているのでしょうか?

そこで本記事では、ベトナムのオフショア開発会社、Rabilooのブログ編集部が、弊社で働く2名の現役ブリッジSEにインタビューして、

  • ブリッジSEの仕事内容

  • プロジェクトを成功させるためにいつも心がけていること

  • どういったことに苦労しているか

このような点について話を聞いてみたいと思います。

 

 

ブリッジエンジニアの仕事内容とは?

編集部:今日はRabiloo(ラビロー)でBrSE(ブリッジSE)として働いている、ドゥックさんとフオンさんにインタビューしたいと思います。まず二人のかんたんな仕事の経歴を話してもらえますか。

フオン:私はブリッジエンジニアとして2年働いています。日本でエンジニアの経験が5年あります。日本語はN1とビジネス日本語の検定にも合格しています。

ドゥック:わたしはエンジニアを2年経験した後日本で2年BrSEを経験しました。その時から5年間、BrSEとして仕事をしています。

 

 

ブリッジSEの毎日の仕事について教えて下さい。

RabilooのブリッジSEフオンさん

RabilooのブリッジSE フオンさん

フオン:朝、会社に来るとすぐにグループチャットをチェックして、もしお客さんからのメッセージがあれば確認してすぐチームに伝えます。そして、毎朝、その日に行うタスクをお客さんに報告します。

ドゥック:基本的に毎日の仕事として、技術的なことや、スケジュールのこと、クライアントからの相談に応じ、調整します。

出勤するとすぐにグループチャットを確認して、それをまとめてお客さんからの指示や内容をデイリーミーティングでチームのメンバーに伝えます。逆にチームからお客さんの方へ連絡があれば、それをお客さんに伝えます。毎日タスクを確認して、進捗はどのくらいか、どこまでいったか、問題があるのかどうか確認します。もし問題がある場合にはお客さんに相談しながら、どうやって解決するのかお客さんに合わせてアクションを起こします。

夕方、チームに今日のタスクについて確認します。もし、終わってなかったら理由を最後に確認します。そのうえでお客さんに報告します。もし明日、続きを終わらせればいいなら明日、必ず今日終わらせなければならないという返事であればメンバーと一緒に残業して終わらせます。

フオン:その他、各種書類、設計書・仕様書を翻訳する細々とした仕事も毎日あります。

 

 

プロジェクトの体制は、請負ですか?ラボ型ですか?

RabilooのブリッジSE ドゥックさん

RabilooのブリッジSE ドゥックさん

ドゥック:それは案件によって異なります。請負のお客さんもあればラボのお客さんもあります。請負の場合はゴールが決まっていて、ゴールまでに達成できたらOK。その中で、チーム内でタスクを管理します。仮にタスクが少し遅れても、翌日カバーできれば問題ない。でも、ラボの場合は逆に毎日お客さんに進捗を厳密に報告しなければなりません。タスクが終わらなければその理由もきちんと報告しなければなりません。

 

 

複数のプロジェクトを同時に受け持つことがありますか?

ドゥック:ありますね。3〜4つ同時に進行していますが、自分にしかできない案件は自分が担当し、オーバーワークにならないように別の人にタスクを割り当てて、バランスをとってやっています。

フオン:わたしは8つ同時進行です。

編集部:や、8つ!すごいですね。

ドゥック:チームの体制によって、人数の少ない小規模案件なら同時に3つ4つ掛け持ちすることは十分できます。

編集部:進行中のプロジェクトは新規の開発プロジェクトだけですか?

フオン:いいえ、メンテナンスもありますし、製作中のプロジェクトもあります。

ドゥック:アプリの開発なら、小さいチームで対応できますので、その場合は人数も少なく、掛け持ちでも対応できます。

編集部:同時にいろんなお客さんとやり取りしないといけないので大変ですね。

ドゥック:はい、大変です。

編集部:ベトナムのオフショア開発で、そのやり方は一般的ですか。つまり、ブリッジSEが複数のプロジェクトを掛け持ちするというのは。

ドゥック:一般的です。オフショア開発では同時に2つ、3つのチームの管理をするのは普通です。

 

 

日本語のやり取りで困ったことはありますか?

ドゥック:日本語の普通形(丁寧な「ですます調」ではなく、くだけた会話口調の表現)は、はじめ聞き取りが難しかった。100%は理解できなかったけど、80%くらいは意味が理解できた。

編集部:最近はどうですか?もう慣れましたか。

ドゥック:最近はあまり困ったことはないですね。

フオン:曖昧な表現がときどきわかりにくいです。もちろん人によって違いますが、言ってることと考えていることが違うというパターンがありますね。

たとえば「言わなくても理解してほしい」というそんな言い方をすることがあります。その時困りますね。どういうふうに回答すればいいか、お客さんはどんな回答を期待しているか、そのときは悩みました。

編集部:なるほど、そういう曖昧な言い方は外国人にはわかりづらいですよね。

 

 

ベテランの日本人エンジニアの話し方はブリッジSEにとってわかりづらい

フオン:特に技術の高いお客様はその様な話し方をよくされます。

編集部:ああ、ちょっとわかる気がするな(笑)ちょっと年配のね。

フオン:そうですね。半分ぐらい言って、残りの半分は自分で考えてほしいってそんな感じですね。

編集部:はっきり言わないんだよね。

フオン:そう、はっきり言わないです。

 

 

オフショア開発プロジェクトで報連相をどのように徹底していますか?

ブリッジSEの仕事は報連相の徹底

BrSEになりたての当初は報連相の重要度がまだしっかり理解できていなかった

ドゥック:自分は報連相は、「報告・連絡・相談」とかんたんに意味はわかっていましたが、最初の頃は報連相の重要度はちゃんとわかってなかった。

実際に案件に参加して色々なお客さんとやり取りして、貴重な経験を積んでいくごとにその重要度がわかってきました。

 

今はどのように報連相を徹底していますか

ドゥック:基本的に報連相は自分とお客さんとの間だけではなくて、チームメンバーとの間、同僚や上司の間、どんなときにも報連相を徹底的に行います。

チームメンバーに対して、お客さんの要望、要求、指示、お客さんの気持ちも含めて全部伝えておきます。

一回でも報連相ができなかったらお客さんからの信頼を失ってしまうので、報連相の徹底は強く意識している。信頼関係を失うと、チーム連携が乱れる。

緊急事態が発生したときには、状況を把握次第、すぐに連絡を入れます。

フオン:わたしも、タスクの進み具合が悪く、進捗が遅れるときは必ず早めに連絡を入れるようにしています。

お客さんから連絡があってどうしても出られないときもあります。その時は、少なくともメッセージにリアクションをつけて返すなど、「見ました」という意思を送るようにしています。

 

 

オフショア開発プロジェクトで失敗したことはありますか?

ドゥック:失敗したプロジェクトというのは今までありませんでしたが、スケジュールがきつくて遅れそうになったプロジェクトはありました。

そのプロジェクトでは、あとから要件の追加があって、それが技術的に非常に難易度の高いタスクだったので、調べるのに時間がかかりました。お客さん都合でスケジュールに変更が出たんですが、リリース日は伸ばしてもらえず相当苦労しましたが、なんとかリリースに間に合わせることができました。

フオン:わたしも失敗した案件というのは今までありませんが、クレームの多い現場というのが一度ありました。その原因は、タスクを割り振る見積もりが適切ではなかったということです。例えば、本来は1時間半かかるタスクを、1時間として見積もってしまったため、実際にこなせる量以上のタスクを与えてしまって、それがタスクに対して人員が足りないという結果になってしまいました。まだ完璧に仕上がっていないタスクをあげてしまったため、結果的に手戻りになることもあり、人手不足の現場で苦労した経験があります。

 

 

失敗を回避するために心がけていることがありますか?

ドゥック:誰でも失敗はしたくないですが、案件やお客さん、タスクの難易度によって失敗に至る要素は変わってきます。しかし、前もって起こりうるリスクをしっかり管理することによって失敗は避けることができると思っています。

日本人のお客さんと仕事をする上で必要なマインドセットを身に着けられるように指導することも必要だと思っています。つまり、日本のお客さんの気持ちをもっと理解するようにということです。ベトナム人のエンジニアは技術はありますが、若いエンジニアはそのへんのマインドセットが足りていないと感じています。

フオン:チーム管理が一番重要だと思います。チーム一人ひとりの性格や能力をブリッジSEがしっかり把握することによって、この人はどういうところでミスをしやすいか、前回どんなところの詰めが甘かったか、などに注意を払ってミスを再び繰り返さないようにタスクを管理することができます。

また、報連相の認識が低い若いエンジニアを厳しく指導して、常識を身に着けさせることにも力を入れています。

編集部:そうですか。二人の普段の仕事内容や、マネジメントの苦労について知ることができました。

ドゥックさんフオンさん、今日は忙しい中インタビューに答えてくれてありがとうございました。

 

 

まとめ:ベトナム人ブリッジエンジニアにインタビューして感じたこと

今回のインタビューを通して、ベトナムオフショアにおけるブリッジSEの大切な役割や苦労について改めて理解を深めることができました。

日本人がブリッジSEを勤めるオフショア開発プロジェクトもありますが、やはりベトナム人のブリッジSEのほうが現地のベトナム人エンジニアとスムーズに意思伝達が図れると思いました。

加えて、現地のブリッジSEが日本の商文化にどれほど通じているかということも重要なポイントです。

弊社Rabilooのブリッジエンジニアは2名とも日本での就業経験があり、日本人の考え方や仕事の進め方に関する「常識」を肌感覚で身につけているため、クライアントの気持ちを汲み取ってマネジメントをすすめることができます。

ここが、ベトナムオフショア開発を進めていく上で肝になる部分です。

Rabilooのオフショア開発サービスは、クライアントのパートナーとしてプロジェクトの成功にコミットします。

全プロジェクトの60%がロイヤルカスタマーからの案件で、長年信頼してお付き合いいただいています。

オフショア開発のご相談・お見積りは無料です。

ご不明な点がございましたら、何でもお気軽にお問い合わせください。

 

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