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ニアショア開発とは?コミュニケーションは取りやすいが課題も多い

2023/12/15
2023/11/15
ニアショア開発とは?コミュニケーションは取りやすいが課題も多い

海外に開発拠点を置くオフショア開発は、深刻な開発リソース不足を解消する手段として重宝されている反面、言語や文化の違いでコミュニケーションが取りづらい、また時差の問題というデメリットがあります。

一方、国内の地方へアウトソーシングを行う「ニアショア開発」を選択する企業もあります。ニアショア開発は、日本人同士で行うため、言語の問題や文化の違いは回避できますが、ニアショア特有の課題も生じます。

本記事では、ニアショア開発に関する概要とメリット、またニアショア開発が抱える課題について解説します。さらにニアショア開発とオフショア開発と比較してどちらがメリットを出せるかを考察します。

ニアショア開発とは?

ニアショア開発とは

ニアショア開発(Nearshore Development)とは、主に大都市圏の企業が国内の地方都市でソフトウェア開発やITサービスを行うことを指します。ビジネスにおいて「ニアショア(nearshore)」は「オフショア(offshore)」に対して使われる開発形態で、大都市の企業が人件費や固定費が比較的安い地方都市に拠点を設け、そこで開発活動を行うことを意味します。

ニアショア開発は、オフショア開発(海外での開発)と異なり、時間帯や文化的な差が少ないため、コミュニケーションやプロジェクト管理がしやすいという利点があります。

また地方都市でのニアショア開発は、地域経済の活性化にも期待されています。北海道や九州など、IT人材を育成するための教育施設との連携したり、積極的にIT企業を誘致する地方都市もあります。

ニアショア開発のメリット

ニアショア開発は、同じ日本国内で行うため海外で行うオフショア開発と比較したとき、コストが抑えられ、コミュニケーションが取りやすいなどのメリットがあります。

ニアショア開発には以下のようなメリットがあります。

開発コストを削減できる

大手IT企業が集中する東京は、最もエンジニアの人件費や土地台などの固定費が日本で最も高く、開発コストがかかります。それで、エンジニア単価や土地代が安い地方都市に拠点を設けることで全体的な開発コストを削減することができます。

システム開発における東京のエンジニアの単価を1.00として比較すると、全国のエンジニアの単価平均は0.80という単価水準になり、地方のエンジニアの単価は東京に比べて20%ほど安いことがわかります。

北海道や東北、和歌山(単価水準0.80)など、積極的にIT企業の誘致を行っている地方もあり、そのような地域のベンダー企業に開発や保守を委託することで、派遣エンジニアを常駐させるより大幅にコストが抑えられます。

ソース:一般社団法人日本ニアショア開発推進機構

リソースを確保できる

ニアショア開発はリモートで行えため、エンジニアを大都市拠点に常駐させる必要がなくなります。さらにエンジニア雇用に関わるコストをかけずに開発や運用を外注できます。

ラボ型開発という形で、開発リソースの増強をすることもできます。

文化や言語の一致

ニアショア開発は、言語や文化の違いがないため、コミュニケーションがスムーズに行われ、誤解やミスコミュニケーションのリスクが低減されます。

時間帯の一致

国内で行うニアショア開発では、時差や休日の違いを気にせずに、プロジェクトを進行できます。また、移動が容易なので必要に応じて現地訪問を行うことができます。

カントリーリスクの心配がない

オフショア開発では、クーデターや政情不安、為替相場の変動などのリスクを取らなければなりません。しかしニアショア開発にはそうした心配が必要ありません。

関連記事:オフショアとは?

ニアショア開発の課題

オフショア開発に比べて、コミュニケーションがとりやすく、多くのメリットを提供するニアショア開発ですが、実は多くの課題も抱えています。ニアショア開発とオフショア開発を比較する際に、課題を理解し、適切に対処することがプロジェクトの成功には不可欠です。

そもそも地方もリソース不足

日本は少子高齢化に伴い全国的に**深刻なITエンジニア不足**に陥っています。大都市だけではなく、地方都市においても状況は変わりません。

とりわけ人口の少ない地方では、そもそもエンジニアの絶対数が少なく、東京以上に人材確保が難しいという課題があります。

さらに、地方では求めるスキルを持ったエンジニアが見つかりにくいため、開発リソースを確保し、維持するのが困難です。

コストメリットは少ない

地方都市の人件費や固定費は東京に比べると安いとは言え、海外の経済水準と比べると高単価であることに変わりはありません。

例えば、東京のエンジニア単価が100万円の場合、ニアショアでは80万円、しかしオフショアなら30万円程度で済みます。コストメリットを期待するならオフショア開発1択でしょう。

選択肢が少ない

そもそも「ニアショア開発サービス」をメインに展開する企業は少なく、扱える案件の幅もそれほど多くありません。

さらに地方の高スキルエンジニアはすでに大手企業に抑えられてしまっていることも多く、選択肢が少なすぎるという課題があります。エンジニアの質のばらつきはプロジェクトの品質にも影響を与える可能性があります。

ニアショアとオフショアを比較

現時点でニアショアとオフショアを比較するとき、オフショア開発に投資した方が懸命だと言えます。

ニアショア開発は言語・文化・地理的な相違がないため、コミュニケーションがとりやすいメリットがありますが、リソース不足という観点ではニーズを満たせなくなっているからです。

今後の日本のIT開発現場ではオフショアリソースに頼らざるを得なくなるのは必至です。

オフショア開発には多くのメリットがあります。

ニアショア開発と比較したときのオフショア開発のメリットは以下の通りです。

  • コストが削減できる(日本より30%近くコストが抑えられる)

  • リソースが豊富

  • ベンダーの選択肢が豊富

  • 技術と開発効率が数年前に比べて飛躍的に向上

ニアショアを検討する際、オフショア開発も視野に入れてみられることをお勧めします。

まとめ

  • ニアショア開発とは、国内の人件費・固定費の安い地方都市の企業にシステム開発をアウトソーシングすること

  • ニアショア開発は、国内なのでコミュニケーションが取りやすく、開発コストも下げることができる

  • 一方、国内全体でITエンジニアが不足しているため、リソースの確保が困難

  • オフショア開発を利用すれば、大きなコストメリットを出し、リソースも十分に確保することができる

コロナ禍でテレワークが浸透したことによって、リモートワークは今や障害ではなくなりました。

ニアショア開発は、日本人同士でコミュニケーションが取りやすく、コストも下げられます。

地方都市活性化のため、IT企業を誘致している地方自治体もあるため、まだまだ注目のソリューションです。

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Rabilooはベトナム・ハノイに拠点を置くソフトウェア開発企業です。

注文通りの下請け工程だけを行う従来のオフショア開発と異なり、Rabilooは設計、提案ができる開発パートナーです。

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