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「店舗公式アプリの開発を検討しているが、本当に導入するだけの価値があるのか、実際の開発成功事例を知りたい」
この記事では、このような悩みにお答えします。
弊社Rabiloo(ラビロー)がこれまで手掛けた店舗アプリの開発プロジェクトの中から、リラクゼーションサロン「もみ徳」様の店舗公式アプリの開発ストーリーをご紹介し、
こういった点について取り上げます。
Rabiloo(ラビロー)はベトナム・ハノイに拠点を置くソフトウェア・アプリ開発企業です。これまで様々な業種の日本企業のオフショア開発案件を成功させてきました。多店舗経営を展開する企業の店舗公式アプリの開発実績もございます。
店舗公式アプリの導入をご検討中の方も、すでに導入したものの現在使っているアプリに不満をお持ちの方もこの記事をご参考にしていただければ幸いです。
オフショア開発について詳しくお知りになりたい方は【徹底解説】オフショア開発とは?アフターコロナ時代の最新動向という記事をご覧ください。
「もみ徳」はマッサージサービスを福岡において最安値で提供する、もみほぐし専門店です。2010年に創業し、現在までに福岡の中心地で12 店舗を展開しています。
アプリケーション開発担当の高健様に当時の様子を伺いました。
「店舗を拡大するにつれ、より多くのお客様のニーズに応えられるよう、さらに質の高いサービスを提供したいと考えていました。
そのような折、Rabilooのクオン社長と話をする機会があり、「もみ徳の公式アプリ」を導入してはどうかと提案を受けました」。
「当時は、新規のお客様はある程度獲得できていましたが、なかなかリピート客がつかない、という状況が見られました。
そのため、ポイント還元システムなど、顧客に長くリピートしてもらえる仕組みづくりを行っていく必要がありました。
さらに、競合相手との差をつけるために、差別化戦略を練り、「もみ徳」のブランドイメージを向上させる必要がありました」。
そのときに「もみ徳」が抱えていた課題を整理すると以下の3点にまとめられます。
マッサージ業界において、顧客のニーズはますます多様化しています。顧客それぞれの好みにあった施術を行っていく必要がありますが、「もみ徳」では、個室で施術を行うため、マッサージの内容を詳細に把握することができません。 そのため、施術後にお客様からフィードバックをいただくことによって、個々のお客様の好みをスタッフ同士で共有し、さらにスタッフの技術の向上を図ることができます。
「もみ徳」は、顧客のリピート率を上げるために、独自のポイントシステムを考える必要がありました。 それにより顧客満足度が上がり、次回マッサージを受けようと思ったとき、競合他社よりも「もみ徳」をリピートすることを選ぶはずです。
当時は事業の拡大に伴って人手不足が生じ、営業時間やコース内容の変更をせざるを得ない状況でした。しかし、ホームページの告知だけではお客様への連絡が十分に行き届かない場合があります。
リラクゼーションサービスにおいて、顧客は「時間があって行きたいときにいつでもサービスが受けられる」というのが一番の売りです。しかし当時は常に予約が埋まっていて、お客様のご希望にすぐに応じられない状態でした。 そして、告知の行き届いていないお客様から、たくさんの問い合わせの電話がかかってくるという状況が見られました。
以上の課題を踏まえて、ラビローが提案した「もみ徳」店舗公式アプリによるソリューションは以下の通りです。
「もみ徳」公式アプリを利用することで、顧客は来店一回につきスタンプを1つ獲得でき、さらに一般会員として10% 割引が受けられるようにします。 さらに4か月以内に、スタンプを4つ集めると、VIP会員に昇格することができ、サービス全体を15%割引で利用できるようになります。
顧客は店舗の状況を知りたいとき、「もみ徳」の公式アプリから、営業や予約の空き状況、予約履歴をチェックすることができます。
さらにプッシュ通知によって最新情報やお得な情報も受けられるようになります。
「もみ徳」公式アプリを使って、顧客は施術直後にサービスを簡単にフィードバックできるようにします。
コリへの的確さ、施術の力強さ、会話や態度、施術後のすっきり感、施術の説明、部屋の清潔感、スタッフの清潔感などの項目でサービスを全体的に評価することができます。
このフィードバックを従業員のスキル評価の基礎として用い、サービスとスタッフの技術の向上に役立てることができます。
福岡市では、多くのマッサージサロンが営業していますが、ほとんどのお店では、お客様のサポートを電話連絡で行うなど、いまだに古いスタイルで行われています。
そのような中「もみ徳」は福岡市で2番目に公式店舗アプリを導入したマッサージサロンとなります。
「もみ徳」の公式アプリはApple storeとGoogle Playからダウンロードすることができます。
2020年12月にリリース後3ヶ月で1000人以上の利用者によってアプリが利用されています。
店舗アプリを開発するには2通りの方法があります。
一つは、「パッケージ開発」です。すでに汎用的に開発されているサブスクのアプリ開発プラットフォームをカスタマイズして、定額で利用する方法です。
「パッケージ開発」の利点は、低コストで利用できることと、導入までのプロセスが簡単なことです。
しかし、自社ビジネスに特化した機能がなかったり、独自性を出しにくいというデメリットがあります。
一方「スクラッチ開発」とは、ゼロイチで、完全オリジナルの機能を備えた自社ビジネスのオーダーメイドで開発する方法です。
「スクラッチ開発」の大変なところは、開発費用がかかること、開発のためのマネジメントをしっかり行わなければならない点です。
この点、「もみ徳」アプリはパッケージ開発では実現できない、自社ブランディングや独自機能を自由に備えることができました。
例えばポイントを貯めるしくみも自由に設定することができます。
アプリ会員とVIP会員の設定、フィードバックを促すために、レビュー後にポイントを付与することも設定できます。
独自のキャンペーンを行ったり、次回割引のためのルールも自由に設定することができます。
こうした独自の割引の仕組みがあると、他社との差別化になります。顧客満足度も向上し、また来ようという動機づけを顧客に与え、リピーターの創出に大いに貢献します。
また予約の仕組みも、ただ単に空き時間を表示するだけではなく、自社独自のビジネススタイルに合わせることができます。例えば、スタッフの稼働時間と施術後に挟まなければならない休憩時間をうまく計算して、スタッフの稼働時間に無駄が出ないように埋めていくアルゴリズムを組み込むことも可能になりました。
「もみ徳」様の事例では、店舗公式アプリをスクラッチ開発を行なうことにより、自社ビジネスに特化した機能をストレスなく盛り込むことができ、自社ブランディングの確立にも十分役立てることができています。
スクラッチ開発は国内のベンダー企業に依頼すると500万円から、機能によっては1000万円を超える開発費用がかかりますが、海外ベンダー企業に委託する「オフショア開発」を行えば、200万円程度にコストを抑えることができます。
しかし、ここで問題となるのが、海外の企業を使っても大丈夫なのか?という不安ではないでしょうか。
ここからは再び「もみ徳」の開発担当の高様にお話を伺って、弊社ラビローとのオフショア開発を成功させた秘訣について語っていただきましょう。
「オフショア開発でいちばん大切なことはきめの細かな意思疎通です。
対策を立てるときには、一つの方法だけにこだわるのではなく、いくつかの方法を柔軟に考えていくことが必要です。
プロジェクトを勧めていくときも、2か月先のことだけではなく、6か月先はどうかというところまで見通して話し合っていく必要があります。 質の高い製品を生み出していくには、そのような長期のビジョンと目標の共有は欠かすことができません。
私たちは、すべての仕事と責任をオフショア会社に丸投げするのではなく、『ここは自分たちがやる分、ここはオフショア会社に委託する分』 と、それぞれ役割分担を決めて行いました。お互いの意見を忌憚なく交 換することにより仕事を順調に進めてくることができました」。
「オフショア開発先に日本側が期待することは、速やかにプロジェクトを進行させ、問題点をしっかり洗い出し、製品が完成する前に問題を解決することです。
『もみ徳』プロジェクトにおいては、スケジュールを注意深く管理し進行を注意深く見守ってきました」。
「オフショア開発では、リリース直前に大きな問題が明らかになることがあります。その問題に対応する際にさらに別のバグが見つかり、リリースを延期しなければならないことも起こりえます。
『もみ徳』プロジェクトにおいては、そのようなリリース時のリスクを最小限に抑え、対処する方法を見つけるために、起こり得るさまざまな状況を想定して状況をコントロールしてきました」。
結論として、開発担当の高様は
「オフショア成功のカギは ビジョンと目標の共有です」
と語ってくださいました。
店舗アプリを作成することにより、以下のようなメリットがあります。
また、オフショア開発を利用することで、コストを抑えてアプリを作成できます。
弊社Rabiloo(ラビロー)は小売業、教育、ヘルスケア分野で業務の課題を解決するアプリを開発しています。
アプリ開発に関するご相談はなんでもお気軽にお寄せください。
お客様が抱える課題や、こんなアプリを作りたい、というアイデアを形にいたします。
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