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ソフトウェア開発プロジェクトにはデータベースのアップグレード、拡張、および管理はつきものです。それらの作業を間単にできるのがAmazon RDSというソリューションです。
この記事ではAmazon RDSの概要やメリット、設定・使用方法などについて解説していきます。
Amazon RDS(Amazon Relational Database Service)は、AWSが関係性データベースの導入・運用・拡張のソリューションを提供することを目的として開発したクラウドストレージサービスです。
このサービスは、他の類似したサービスに比べて低コストで、柔軟な拡張性を備えています。セットアップ、データベースの構成、バックアップ、パッチ適用など、時間がかかるプロセスを自動化することができます。
Amazon RDSは高速なパフォーマンス、高可用性、セキュリティ、システムとの強い互換性を備えています。
Amazon RDS は、Amazonの他のサービスと同様に無料で試用することができます。「 無料トライアル」を選択したら、最大12ヶ月間無料で試すことができます。また無料トライアル終了後は、使った分だけ利用料が計算されます。Amazonの料金計算ツールを使って、月間の請求額の見積もりも試算できます。
RDSにはシングルAZ配置とマルチAZ配置があり、それぞれ請求方法が異なりますが、2つとも使用時間に基づいて請求されます。データベースの使用時間が短ければ、秒単位での請求になります。
また、利用料金は地域によって異なります。以下は、アジアパシフィック(東京)地域でシングルAZ配置を導入した場合の時間当たりの料金表です(マルチAZ配置はシングルAZ配置の2倍の料金がかかります)。
クラウドストレージサービスを使うシングルAZ配置の料金
クラウドストレージサービスの中でもAmazon RDSには以下のようなメリットがあります。
Amazon RDSは、新しいユーザーも簡単に始められるように、ユーザーフレンドリーなダッシュボードのインターフェースを提供します。
管理作業を自動化してより直感的に行うことができるAPIも提供します。
これがAmazon RDSにお金を払う価値がある機能だと思います。このシステムは、シンプルで柔軟な方法で構成を拡張するのに役立ちます。希望の構成に変更するか、APIを1回呼び出すだけで、サービスを停止することなくすべてが完了します。
システムのトラフィックが多い場合に、CPU、IOPS、またはストレージを自動的に割り当てることができます。
Amazon RDSは、データのバックアップにAWSバックアップサービスを使用し、エラーを自動的に検出してデータを復元する機能を備えています。
スナップショットは自動または手動でバックアップできます。
プライマリデータベースとセカンダリデータベースの間に高い同期能力があります。
Amazon RDSは高速という特徴を持っています。ユーザは高性能 OLTPアプリケーション向けに最適化されたSSDストレージを選択できます。
また、Amazon Auroraは他のデータベースと同等の性能を持ちながら、10分の1の料金で利用できます。
Amazon RDSは高いセキュリティを備え、データベースへの外部アクセスの管理を簡素化します。
Amazon RDSでは、Amazon Virtual Private Cloud (Amazon VPC)でデータベースを実行することができます。
Amazon RDSでは、転送中のデータを暗号化できます。
Amazon RDS は、ユーザーが RDS へのアクセスを制御するための IAM テクノロジーを提供します。システムは、VPC (Virtual Private Cloud)にプッシュすることでデータベースを保護します。
ステップ1: AWS Management Console にサインインし、Amazon RDS コンソールを開き、データベースを作成(Create database )を選択します。
「データベースを作成」を選択
ステップ2: 作成したいDBMS(ベース管理システム)を選択します. 。Amazon RDSは図のようなクラウドサービスに対応しています(本記事ではMySQLのデータベースを作成します)。
DBMSを選択
開発中の場合には「 無料利用枠」を選択
ステップ3: DBMSのセキュリティ情報 (Credentials) を入力します。これは絶対に公開してはいけない重要な情報です。
パスワードには、セキュリティを高めるために特殊文字を入力することを推奨します。
マスターユーザー名とパスワード を入力
ステップ4: マスターユーザー名 (Master Username)とパスワード (Master Password, Confirm Password)の入力後、RDSサーバーのインスタンス(DB instance)を選択します。これは非常に重要なことで、システムによって適切なインスタンスを選択する必要があります。
適切なオプションを選択
初期データベース名(Initial database name)は、RDSインスタンス作成時のデフォルトのデータベース名で、これを使用するか、別のデータベース名を作成することもできます。
データベース名を入力
上記の4つのステップを完了すると、システムは作成したRDSデータベースの一時的な月額費用が表示されます。
ステップ2で「 無料トライアル」を選択すると、データベースを最大1年間無料で使用できる旨の通知が表示されます。
ステップ5: データベースを作成 (Create Database)をクリックし、データベース管理システムの作成に進みます。
「データベースを作成」を選択
データベースを作成をクリックすると、図のような画面にリダイレクトされます。ステータス(Status)に注目し、RDSインスタンスが作成されたかどうかを確認します。
クラウドデータベースの作成が完了
ステップ6: 設定情報を取得します。
RDSインスタンスが正常に作成されると、インスタンスのユーザー名、パスワード、エンドポイントなどの基本的な設定情報が取得できます。開発者に渡すそれらの情報を取得するには、以下の手順を進めてください。
・Amazon RDSの管理画面で、作成したインスタンスを選択します。
作成したDBインスタンスを選択
・下にスクロールすると、次のような設定情報が表示されます。
インスタンスの設定方法
これはシステムがデータベースに接続するためのエンドポイントです。これとともに上記のユーザー名とパスワードを開発者に渡すことで開発者はDBインスタンスで作業できるようになります。
Amazon RDSは、ECアプリや高いスケーラビリティを必要とするシステムなど、大規模なアプリケーション向けのクラウドデータベースサービスです。
このクラウドストレージサービスのおかげで、低コストで簡単に設定を変更することがができます。低額の料金だからといって、エラーが発生したりするわけではなく、かなりスムーズに稼動します。Netflix、Blackboard、Expedia、Unileverなど、多くの大手企業で採用されていることから、サービスの安定性は保証されています。
この記事ではAmazon RDSについてまとめてみました。
データベースを導入する際に、ご参考にしていただけると嬉しいです。
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